岩波新書『インターネット新世代』

著者は「インターネットの父」と呼ばれており,日本において黎明期からインターネットの技術基盤作りに関与している方です。過去に岩波新書からインターネットに関する著書を2冊出しており,本書はインターネットの今後について書かれております。

私もまだざっと読んだだけですが,インターネットにおいてはサービスそのものが広告であり,初期投資が以前よりも少額で済むことから今後も一層利用されるであろうこと,インターネット上においては膨大な個人情報が公共空間に残る可能性があり,どのように対応すればよいのか議論する必要があること,そもそも今後はインターネットの構築を技術を有する専門家のみならず,分野を問わずプロとして活躍する人や自分のビジョンを持っている人が利用する人として共同で行う必要があることなど,インターネットを今後利用するに当たり考えていかなければならない点が数多く書かれております。インターネットに少しでも興味のある方は読んで損はない書籍だと思います。

インターネット新世代 (岩波新書)

インターネット新世代 (岩波新書)

(阿部憲太郎)