[話題]新しい税理士用の電子証明書(ICカード)

 e-TaxやeL-TAXなど,電子申請や電子申告のための電子証明書は,すでに税理士業務の必需品となっています。現行の電子証明書の有効期限が2013年3月31日までとなっていることから,日本税理士会連合会では,8月に入って順次新しい電子証明書の発行を行っています。最初の配布対象が東京税理士会ということで,小職も先日,申込書を郵送しておいたところ,今日,本人限定受取郵便で新しいカードが届きました。

 これまで,電子証明書は1枚しか発行されず,また再発行手続きがかなり面倒だったそうなのですが,今回からは2枚同時に発行できるようになったということで,小職のもとにも2枚届きました。さっそく,東京税理士会作成のマニュアルを見ながら,動作に必要なツールをインストールし,電子証明書の動作確認を行います。説明会で聞く限り,かなり面倒な作業を予想していたのですが,実際には,確認書に電子署名をつけて返送するまで45分くらいかかったでしょうか。思ったよりずっと早く終わりました。受領書を返送しないと,電子証明書自体が失効してしまうというので,ここの作業だけは早めに終わらせる必要がありました。事前に説明会を開催いただいた東京税理士会支部には大いに感謝しています。

 個人的には,電子証明書に顔写真を貼付して,税理士証票〈身分証明書〉を兼ねた恰好にしてもらえると,日頃持ち歩くのに都合がいいという思いがあります。現在の税理士証票はカードサイズより二回りくらい大きく,しかも,紙をパウチしただけで少し安っぽい感じがします。おまけに,定期的に更新する必要がないので,ずっと同じ場所で開業している税理士さんはとても若い時の写真が使われていたり,周囲が変色していたり……。

【税理士 米澤 勝】