線路に侵入者,快速電車30分立往生…侵入者は『撮り鉄』

http://www.asahi.com/national/update/0214/OSK201002140097.html

14日午前10時35分ごろ、JR大和路線の河内堅上(大阪府柏原市)―三郷(奈良県三郷町)間の線路内にカメラを持った人が侵入していると、回送電車の運転士からJR西日本新大阪総合指令所に連絡があった。
駅員らが駆けつけると、約50人が線路脇で三脚を設置するなどしてカメラを構えていたほか、3人が線路内に立ち入っており、加茂発天王寺行き快速電車(6両編成、乗客約500人)が現場近くで約30分間立ち往生。線路外に出るのを拒む人もいたため、府警柏原署のパトカーが出動する騒ぎになった。
さらに午前11時20分ごろにも、約2キロ西に離れた柏原市の河内堅上―高井田間で、カメラを持った人が線路内に入っているのを、JR難波発奈良行きの普通電車(6両編成、乗客約200人)の運転士が見つけ、約10分間運転を見合わせた。この影響で上下7本が運休、12本が一部運休したほか、26本が最大約40分遅れ、約1万3千人に影響した。


鉄道マニアには『乗り鉄(さまざまな列車に乗るのを趣味とする人)』『蒐集鉄(貴重な切符や駅備品などを蒐集するのを趣味とする人)』『時刻表鉄(時刻表を見るのが好きな人)』など様々な種類がありますが,今回出てくる車両撮影が好きな『撮り鉄』もその一つです。

車両や飛行機のデザインに魅了され,それらの写真を撮影したくなる気持ちは分かりますが,流石に軌道内に立ち入るのは鉄道運行に支障をきたし,ひいては鉄道事故をも起きかねない等極めて危険な行為です。鉄道営業法37条や刑法(125・128条)で規定されている刑事罰の対象にもなっているので気をつけてください。

(阿部憲太郎)