大学で『文章の書き方』を必修科目に…山形大

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100208k0000e040035000c.html

「やばい」「微妙に」といった話し言葉を文章でも使う学生が目立つことから、山形大は「話し言葉を書かない」など新入生が大学で学ぶうえでのいろはを教える「スタートアップセミナー」を4月から新入生の必修科目とする。専用テキストを作った立松潔教授(経済学)は「文章能力の衰えを感じる。必修にしないと、基礎的なことができない学生が受講しない」と話している。
立松教授によると、山形大では最近5〜6年で、答案やリポートに話し言葉を使ってしまう学生が目立つようになった。立松教授は「早急に学生のレベルを底上げする必要を感じた。できる学生とそうでない学生に開きがある」と危機感を抱いている。


我々の業界は文章で他人を説得することを業務としていることもあり,わかりやすい文章を書くために苦心している毎日です(このブログもどうしたら皆さんに読んでもらえるのか,日々考えながら書いております。)。また,司法試験に合格するためには論文式試験を突破しなければならないのですが,そこでは正確な法的知識を正確な文章で記載することが求められており,一定の文章力がなければどんなに法律の勉強をしても合格は覚束ないものです。

我々の業界に限らず,社会に出れば他人に説明,説得するために種々の文章を作成しなければならないのであり,文章を書く技術は社会人にとって必須の習得すべき技術と言えるでしょう。

しかしながら,今までは高校までのカリキュラムにおいても,このような文章の書き方について意識的に学ぶ機会というのが殆ど設けられていなかったのではないかと思います(少なくとも,私の高校までの過程では文章の書き方について特別の指導を受けるということはありませんでした。)。なので,たとえ大学であってもこのような講義を設けることは他でも行なわれてしかるべきでしょう。

(阿部憲太郎)