仁義なき牛丼値下げ戦争

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100112/biz1001121551021-n1.htm

牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーが12日発表した昨年12月の月次動向調査によれば、既存店の客数は前年同月比15.9%増となり、7カ月ぶりにプラスに転じた。12月7日に、牛丼並盛りの定価を一気に50円値引きし、業界最安の280円に引き下げたことが貢献した。値下げによる減収を、大幅な客数増でカバーした結果、既存店の売上高も1.6%増と11カ月ぶりに増加となった。
一方、定価を据え置いた吉野家は、12月の既存店客数が24・9%減少し、売上高も22・2%のマイナスになった。客数と売り上げがともに2割以上減るのは、BSE(牛海綿状脳症)問題で牛丼の販売を休止していた2005年1月以来。すき家と100円の価格差で客足が遠のいた。


衣料品もそうなのですが,確かに安いと一時的にはお客さんが来るものの,高いものが結果として売れなくなり,賃金カットを余儀なくされ,そのため高いものが売れなく…といったデフレスパイラルに陥っているような気がしています。これを克服するためには,従来の産業構造についてもっとメスを入れ,市場から退場されるべき企業は速やかに退場してもらうべき,という思いを持っています。

(阿部憲太郎)