[書籍等]「会計不正予防学」の連載について

 中央経済社の月刊誌「企業会計」では,2015年1月号から,「会計不正予防学」と題する連載がスタートしております。
 これは,公認不正検査士(CFE)がそれぞれの立場から,知見を披歴しつつ,連載を通じて,いかに会計不正と闘うかをテーマとした連載になっています。
 1月号では,一般社団法人日本公認不正検査士協会の濱田理事長に,「会計不正の防止と発見――公認不正検査士への期待」というタイトルでご執筆いただきました。
 現在発売中の2月号では,真柳元さんに「事業会社の内部監査人としてのCFE」というタイトルでご寄稿いただきました。
 いずれも,ひじょうに興味深い内容になっておりますので,ぜひ,ご一読いただきたいと思っております。

 今後も,一線で確約する公認不正検査士が次々と寄稿いたしますので,ご期待ください。
 余談ながら,小職は4月号に寄稿予定です。

企業会計 2015年 01月号 [雑誌]

企業会計 2015年 01月号 [雑誌]

【税理士 米澤 勝】

[書籍等]旬刊経理情報に寄稿しました。

旬刊経理情報12月1日号に寄稿いたしました。
タイトルは,「税務調査を活用した不正防止・発見法」です。
記事の目的は,サブタイトルにも「調査集後の情報共有で対策を検討」とあるように,税務調査終了後に,経理部門だけではない関係各部門が,いかに税務調査で得られた情報を共有して,不正防止・曽於雨季発見のために対策を作り上げていくかと,という点におきました。

今号の特集は「連結財務諸表上の税効果」ということですが,毎号感心することとはいえ,「旬刊」とあるように10日に1回発売される同誌,よく特集のテーマが尽きないものです。編集部のみなさんのご苦労がしのばれます。

今回の寄稿にあたりましては,同誌編集部の石井さんにたいへんお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。

【税理士 米澤 勝】

[書籍]山口利昭『不正リスク管理・有事対応――経営戦略に活かすリスクマネジメント』

不正リスク管理・有事対応--経営戦略に活かすリスクマネジメント

不正リスク管理・有事対応--経営戦略に活かすリスクマネジメント

 前回に引き続き,山口利昭弁護士の近刊を取り上げます。320ページにわたり,山口先生から企業経営者に対するメッセージが並びます。それは,

 どんな組織にも不祥事は必ず起きる。だから,発生頻度を低くし,早期に発見し,あるいは信用低下を最小限に抑えるためには,平時から何をすべきか。
ということです。

 繰り返し強調されているのが,「コンプライアンスを秤にかけてはならない」という言葉です。
コンプライアンスを企業収益と秤にかけて考えてしまえば,それは優先順位の問題となってしまいます。そうではなく,コンプライアンス経営判断の前提条件として,コンプライアンスと利益獲得の双方を満足させるような経営判断をしなければならない,と解説されています。

 次いで,行政機関による事前規制の時代と,事後規制中心,原則主義の規制手法が採用されている現在においては,経営者の意識にも変革が求められているとして,日本型経営の成功体験に立脚して,リスク管理を前向きに捉えられない経営者に警鐘を鳴らしています。
 こういうことです。

 社会の変化に伴い,昨年までは世間から非難されなかった企業行動が,今年は非難される,という事態も想定される
 本書は,こうした山口先生の問題意識が全編に溢れた,たいへん読み応えのある内容になっています。先生は,企業経営者に読んでもらいたいとして書かれているようですが,実際には経営トップをサポートする立場の経営幹部のみなさんがお読みになって,経営トップに意見を具申する際の指針にされるのに,最適ではないかと思料する次第です。

【税理士 米澤 勝】

[書籍]山口利招『会社法改正のグレーゾーン』

ビジネス法務の部屋からみた 会社法改正のグレーゾーン Gray area in Companies Act Revision from the viewpoint of Business Law

ビジネス法務の部屋からみた 会社法改正のグレーゾーン Gray area in Companies Act Revision from the viewpoint of Business Law

「ビジネス法務の部屋」でおなじみの山口弁護士の近刊です。序章から最終章まで,15の章立てで語られる会社法は,多くの事例・文献からの引用もあり,興味深い問題提起が数多くなされています。会計不正関連で言えば,「第3章企業不祥事と第三者委員会」や「第7章内部通報制度の適切な運用が経営者を守る」,「最終章職業倫理は経理担当者を救えるか?――事例で考える」あたりが非常に参考になりました。
 10月初旬に,「病気療養のため」休養宣言をされた山口先生でしたが,最近のブログの更新実績などを拝見しますと,すっかり,体調は快復されたようで,本当に大事に至らず何よりだったと思っています。

【税理士 米澤 勝】

[お知らせ]日本経済新聞の書評に取り上げていただきました。

 拙著「企業はなぜ,会計不正に手を染めたのか」が,11月2日の日本経済新聞SUNDAY NIKKEIに書評が掲載されました。
 短い文章で,著者(私のことですが)の思いをまとめていただき,感謝しております。

【税理士 米澤 勝】

[書籍等]税務弘報11月に寄稿しました――ただいま発売中です。

 中央経済社「税務弘報」2014年11月号の特集2は「反面調査への対応ポイント」ということで,いわゆる税務調査ではなく,取引先の税務調査過程で,自社に反面調査があった場合にどう対応すべきか,というのがテーマです。通常の税務調査の解説本では,反面調査は数十行から,せいぜい1ページ程度しか説明されていないのですが,それを4人の税理士が30ページ余りにわたって解説しているという,なかなか画期的なものです。
 当職は,反面調査が予告なしでされることが少なくないこと,反面調査は本社経理部門に来るとは限らず,支店や工場などに調査の連絡が来ることも多いことなどから,社内において,反面調査の連絡があったり,突然,臨場があった場合に関するマニュアルを作って備えておくべきだという観点から,社内対応マニュアルの一例を紹介させていただいきながら,反面調査の対応を解説させていただきました。
 ぜひ,ご一読いただければ,幸いです。

【税理士 米澤 勝】